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専門家による検証


アシュトン教授

ヘザー・アシュトン教授:臨床精神薬理学の名誉教授(世界的第一人者)英国ニューカッスル・アポン・タイン大学

ベンゾジアゼピン治療中及び投与量の減量中、また断薬後にみられた、ウェイン・ダグラスの症状(ジャドソン医師の報告書に記録されている)のほとんど全ては、依存症及び自律神経系の活動亢進によるものであり、これらは、このような状況でよく起こるものである。2000年5月の眩暈発作は疑う余地もなく前庭神経炎によるもので、これは大抵ウイルスが原因で発症する。


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ジャドスン医長

グレアム・ジャドスン医長:タラナキ地区保健局、精神保健・中毒治療科

ウェインがもっぱらベンゾジアゼピンを処方されていた期間が有ることは、彼が依存症であったことを指し示す1つの的確な指標である。さらに、ウェインは,DSM-Ⅳ-TRでもICD-10でも、そのどちらの診断基準でも3つの基準を充足しさえすれば依存症の確定診断を下せるところ、各々、5つの基準を充足した。それゆえ、当職は、何らの疑い無く以下の結論を下すことができる。すなわち、ウェイン・マイケル・ダグラス氏は、同氏に処方された複数のベンゾジアゼピンの結果、ベンゾジアゼピン依存症となったのである。


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ハッチンソン神経科医

デイヴィッド・ハッチンソン神経科医、オークランド市立病院神経科医長、ニュージーランド神経学会幹事

…彼には5種類の薬が併用処方されていた。その後、ダグラス氏には様々な新たな症状が出現したが、そのうちのほとんど、もしくは全てが、ベンゾジアゼピン系薬物への曝露に起因する症状に一致する。

当職はSTRC病院の医師たちの見解(診断)に同意しており、2000年5月にダグラス氏は、Acute Vestibulopathy(急性前庭障害)を呈していた蓋然性が極めて高い。この疾患は、Vestibular Neuronitis(前庭神経炎)...など、呼び方がいくつかあります。…脳 MRI 検査で、彼には中脳水道症候群を生じうる、水頭症あるいはその他のいかなる疾患も示されなかったことである。

当職は、2000年のダグラス氏の治療において、ベンゾジアゼピン系薬剤が有効であろうと考えられた理由が、理論的にも、その他の根拠においても解らない。 続きを読む


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