ベンゾジアゼピンとは?
ベンゾジアゼピン系薬剤とは基本的に鎮静系の薬であり、何十年も前から世界中で、次のような広範な治療上の作用を用いて、様々な適応症に処方されてきました。
- 抗不安作用(不安の軽減)
- 睡眠作用(睡眠の促進)
- 筋弛緩作用(筋緊張の緩和)
- 抗痙攣作用(ひきつけ、痙攣発作の抑制)
- 健忘作用(外科手術前の鎮静)
しかしながら、“適応外”処方もかなり多くあるようです。
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ベンゾジアゼピン剤の等価換算評
(ジアゼパム5mgに相当する各薬剤用量)
薬 効 |
一般名 | 主な商品名 |
作用 時間 分類 |
半減期 (時間) [活性代謝物] |
等価量(経口) | 一日常用量(日本) | ||
アシュトン マニュアル |
日本のデータ | 低 | 高 | |||||
標 準 |
ジアゼパム | セルシン、ホリゾン | L |
20-100 [36-200] |
5 | 5 | 4 | 15 |
抗 不 安 剤 |
アルプラゾラム | ソラナックス、コンスタン | S | 6-12 | 0.25 | 0.8 | 1.2 | 2.4 |
エチゾラム | デパス、エチゾラム | S | 6 | 1.5 | 1.5 | 3 | ||
オキサゾラム | セレナール | M | 24 | 20 | 4 | 20 | ||
クロキサゾラム | セパゾン | M | 16 | 1.5 | 3 | 12 | ||
クロチアゼパム | リーゼ、リルミン | S | 6 | 10 | 15 | 30 | ||
クロラゼプ酸 | メンドン | L | [36-200] | 7.5 | 7.5 | 15 | 30 | |
クロルジアゼポキシド | コントール、バランス | L |
5-30 [36-200] |
12.5 | 10 | 20 | 60 | |
タンドスピロン | セディール | US | 1.1 | 25 | 10 | 60 | ||
トフィソパム | グランダキシン | US | 0.8 | 125 | 150 | 150 | ||
フルジアゼパム | エリスパン | M | 23 | 0.5 | 0.75 | 0.75 | ||
フルタゾラム | コレミナール | S | 3.5 | 15 | 12 | 12 | ||
フルトプラゼパム | レスタス | L | [190] | 1.67 | 2 | 4 | ||
ブロマゼパム | レキソタン、セニラン | SM | 10-20 | 2.5-3 | 2.5 | 3 | 15 | |
メキサゾラム | メレックス | L | 60-150 | 1.67 | 1.5 | 3 | ||
メダゼパム | レスミット | L | 36-200 | 5 | 10 | 10 | 30 | |
ロフラゼプ酸 | メイラックス | L | 122 | 1.67 | 1 | 2 | ||
ロラゼパム | ワイパックス | SM | 10-20 | 0.5 | 1.2 | 1 | 3 | |
睡 眠 剤 |
エスゾピクロン | ルネスタ | S | 6 (高齢者は9) | 1.5 | 5 | 1 | 3 |
エスタゾラム | ユーロジン | M | 10-24 | 0.5-1 | 2 | 1 | 4 | |
クアゼパム | ドラール | ML | 25-100 | 10 | 15 | 20 | 30 | |
ゾピクロン | アモバン | S | 5-6 | 7.5 | 7.5 | 3.75 | 10 | |
ゾルピデム | マイスリー | US | 2 | 10 | 10 | 5 | 10 | |
トリアゾラム | ハルシオン | US | 2 | 0.25 | 0.25 | 0.125 | 0.5 | |
ニトラゼパム | ベンザリン、ネルボン | M | 15-38 | 5 | 5 | 5 | 10 | |
ニメタゼパム | エリミン | M | 21 | 5 | 3 | 5 | ||
ハロキサゾラム | ソメリン | L | 42~160 | 5 | 5 | 10 | ||
フルニトラゼパム | ロヒプノール | L |
18-26 [36-200] |
0.5 | 1 | 0.5 | 2 | |
フルラゼパム | ダルメート、ベノジール | L | [40-250] | 7.5-15 | 15 | 10 | 30 | |
ブロチゾラム | レンドルミン | S | 7 | 0.25 | 0.25 | 0.25 | ||
リルマザホン | リスミー | S | 10.5 | 2 | 1 | 2 | ||
ロルメタゼパム | エバミール、ロラメット | SM | 10-20 | 0.5-1 | 1 | 1 | 2 | |
抗 痙 攣 剤 |
クロナゼパム | リボトリール、ランドセン | M | 18-50 | 0.25 | 0.25 | 0.5 | 6 |
クロバザム | マイスタン | M | 12-60 | 10 | 10 | 10 | 30 |
US:超短時間型、S短時間、M:中間、L:長時間
日本のデータ:稲垣中, 稲田俊也、向精神薬の等価換算
2006年版向精神薬等価換算臨床精神薬理 15巻8号p1403-1406
抗痙攣剤は、安定剤として使用している場合のみ、離脱の対象となる。
抗痙攣剤として使用しているなら置き換え・減量・離脱はせず、医師に相談すること。
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一般名 | 商品名 |
ジアゼパム(標準) | セルシン、ホリゾン、エリスパン、ジアパックス、セレナミン、ダイアップ(坐剤) |
アルプラゾラム | ソラナックス、コンスタン、カームダン、メデポリン |
エチゾラム | デパス、エチゾラム、セデコパン、デゾラム、ノンネルブ、パルギン |
オキサゾラム | セレナール、オキサゾラム、ペルサール |
クロキサゾラム | セパゾン |
クロチアゼパム | リーゼ、リルミン |
クロラゼプ酸 | メンドン |
クロルジアゼポキシド | コントール、バランス |
タンドスピロン | セディール、タンドスピロンクエン |
トフィソパム | グランダキシン、エマンダキシン、グランパム、ツルベール、トフィス、トフィルシン、トルバナシン、トロンヘイム、バイダキシン |
フルジアゼパム | エリスパン |
フルタゾラム | コレミナール |
フルトプラゼパム | レスタス |
ブロマゼパム | レキソタン、セニラン |
メキサゾラム | メレックス |
メダゼパム | レスミット |
ロフラゼプ酸 | メイラックス、ジメトックス、スカルナーゼ、ロフラゼプ酸エチル、ロンラックス |
ロラゼパム | ワイパックス、ユーパン、ロラゼパム |
エスゾピクロン | ルネスタ |
エスタゾラム | ユーロジン、エスタゾラム |
クアゼパム | ドラール |
ゾピクロン | アモバン、アモバンテス、ゾピクロン、ドパリール、メトローム、ルネスタ |
ゾルピデム | マイスリー |
トリアゾラム | ハルシオン、アスコマーナ、カムリトン、トリアゾラム、トリアラム、ハルラック |
ニトラゼパム | ベンザリン、ネルボン、ネルロレン、ノイクロニック、ヒルスカミン |
ニメタゼパム | エリミン |
ハロキサゾラム | ソメリン |
フルニトラゼパム | ロヒプノール、サイレース、ビビットエース、フルトラース |
フルラゼパム | ダルメート、ベノジール |
ブロチゾラム | レンドルミン、アムネゾン、グッドミン、ソレントミン、ネストローム、ノクスタール、ブロチゾラム、ブロメトン |
リルマザホン | リスミー |
ロルメタゼパム | エバミール、ロラメット |
クロナゼパム | リボトリール、ランドセン |
クロバザム | マイスタン |
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一般名 | 商品名 |
フェノバルビタール |
[単剤] フェノバール(散、注射)、ノーベルバール(注射)、ルピアール(坐剤)、ワコビタール(坐剤) (ジェネリック剤)、フェノバルビタール(散、坐剤)、 [配合剤] アストモリジン(気管支拡張剤)、トランコロン(鎮痙剤)、ヒダントール(フェニトインとの配合剤:抗けいれん剤)、複合アレビアチン(フェニトインとの配合剤:抗けいれん剤) |
プレガバリン(註) | リリカ |
註:「プレガバリン(商品名:リリカ)」は、ベンゾジアゼピン剤に似た作用を有する薬剤です。「疼痛」性の疾患(症候群)に対する使用が承認されてから、非常に多用されています。メーカーは、この薬剤のGABA受容体への直接作用を否定していますが、その名前が示しているように、この薬剤はGABA(ガバ)の誘導体であり、GABA受容体に対して間接的な作用を有することが示唆されています。そのため、ベンゾジアゼピン剤と同様に、臨床的には依存性を示すと考えられます(詳しくは、薬のチェックは命のチェックNo50 p76-82、および、> 正しい治療と薬の情報(TIP)誌2012年7月号を参照ください。承認された適応症については、添付文書を参照してください。
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There is in fact a very large number of differing diazepam conversion rates available from a wide variety of different sources. Ever wondered why?
中毒性薬剤専門医のジャドスン医師は次のように説明します。
「ジアゼパム換算量を計算するために用いられる換算率は情報源によって異なる傾向がある。これは“換算”用量に対する臨床反応の個人差がさまざまであるからです。ベンゾジアゼピンからその他に換算する際、代替の薬剤に対する患者の反応の注意深いモニタリングが必要です。」
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ベンゾジアゼピン系薬剤には多くの種類があります。それぞれ力価において大きな違いがあり、等価用量は20倍も異なります。このような力価の違いを医師達が常に詳しく認識しているとは限りません。
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英国医薬品安全委員会(Committee on Safety of Medicines)および英国精神医学会(The Royal College of Psychiatrists in the UK)は、様々な声明の中で(1988年、1992年)、「ベンゾジアゼピンは長期使用に不適当であり、一般に2~4週間に限ってのみ処方されるべきである」との結論を下しました。
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In response to comments regarding definitions of “dependency” and “addiction”, Prof. Ashton has kindly provided the following explanation.
Dear Wayne,
Language/words are often confusing. Many benzo-dependent users in England use the phrase 'involuntary benzo addiction' meaning doctor's prescription-induced dependency. The All Parliamentary Group in the House of Commons used the acronym APPGITA meaning All Parliamentary Group for Involuntary Tranquilliser Addiction until recently.
But I do not see any real difference between drug addiction (however caused) and drug dependence (however caused). I don't think anyone goes out deliberately to self-cause addiction or dependence - even a recreational heroin user.
You did well to use ‘dependence/addiction’ on your website.
Best wishes, Heather
However, in order to avoid offending those who have suffered at the hands of their doctors, I have decided to use the term: "Doctor induced dependency (Iatrogenic drug damages)."
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- あなたの処方薬が、ベンゾジアゼピン系薬剤あるいはその類似薬剤の可能性はないですか?
- ベンゾジアゼピンにはどれほどの中毒性があるのでしょうか?
- あなた自身やあなたの知り合いが依存症(中毒)になってはいませんか?
- 依存症(中毒)になっている場合はどうしたら良いのでしょうか?
- あなたの主治医はベンゾジアゼピンについて十分な知識はありますか?
- 適切なインフォームド・コンセントはありましたか?
- 服用中に起こり得る依存形成について適切な経過観察はありましたか?
- 薬局で貰う薬の説明書の内容は信用できるのでしょうか?
- How does the (legal) benzo problem compare to cases of illegal drug use?
- ベンゾジアゼピンを飲んだことがない人にも影響を及ぼします。それはどんな影響でしょうか?
- これらの問題の責任は誰にあるのでしょうか?
- 状況を改善するためには何がなされる必要があるのでしょうか?
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離脱症状は何か月も何年も続くことがあります。自分で一度経験すると、たとえどんなに憎たらしい敵にでもそれを押しつける気にはなれないでしょう!
ベンゾジアゼピン離脱は深刻な疾患である。患者はたいてい恐怖に怯え、しばしば激しい痛みに晒され、偽りなく疲弊し切っている。この疾患の激しさや持続期間は医療従事者や看護師から過小評価されやすく、彼らは禁断症状を“神経症(neurotic)”によるものと簡単に片付けようとする傾向がある。実際は、患者に落ち度はないにも拘わらず、彼らは多大な心身の苦痛に悩まされている(Benzodiazepine Withdrawal ベンゾジアゼピン離脱症状:An Unfinished Story. 終わらない物語 C.H.アシュトン教授 1984 参照)。
- ベンソジアゼピン(ベ ンゾ)という一群の薬剤は、あらゆる薬剤の中で、医師が一番よく処方する薬です。不安やストレスに対して安定剤(抗不安剤)として、また、睡眠(導入)剤 としてもよく処方されています。筋緊張の緩和(肩こり)にも使われ、「うつ病」(下記13項目参照)や痛みを軽くするなど様々の目的で、よく処方されま す。
- 英国医薬品安全委員会(Committee on Safety of Medicines)および英国精神医学会(The Royal College of Psychiatrists in the UK)は、様々な声明の中で(1988年、1992年)、「ベンゾジアゼピンは長期使用に不適当であり、一般に2~4週間に限ってのみ処方されるべきであ る」との結論を下しました(アシュトンマニュアル参照)。しかし、こういった薬の危険性について無知な医師は多く、何ヶ月も何年も続けて処方しています。それが無防備な患者にしばしば深刻な事態を招いているのです。
- ベンゾジアゼピンは数週間あるいは数ヶ月間常用すると、もはや効果がなくなることを示唆する証拠があるのです。耐性の形成によって、その効果の多くが失われるのです。その結果、これ以上長く処方されると、リスクのほうが利益よりも大きくなる可能です。
- ベンゾはヘロインより依存しやすいであろうと専門家は言います。
- ベンゾを不用意に、急に中断すると、地獄のような苦しみが待っていますが、ゆっくりと適切に減量すれば、そのようなリスクは小さくなるでしょう。この離脱症状は、数か月から、長ければ数年続くことさえあります(遷延性離脱症状)。
- 耐性が形成されると、たとえ薬を飲み続けていたとしても、服用中に“離脱”症状が出現します。このように、多くの長期服用者が苦しんでいる症状は、薬の有害作用と、耐性からくる離脱作用が混ざり合ったものです(アシュトンマニュアル参照)。
- 耐性は必ずしも全ての症状において生じるものではない。たとえば、ある患者が睡眠作用に対する耐性は形成されるが、抗不安作用に対する耐性は形成されな い。あるいは、不安やストレスによるくつかの症状に対する耐性は形成されるが、その他の症状に対する耐性は形成されない。ベンゾジアゼピンの様々な作用に 対する耐性は、出現の早さも程度も様々です(アシュトンマニュアル参照)。
- 最小投与量はなく、例えば耐性と依存は2.5mg~5mgのジアゼピンの定期的な服用後に見られたこともある。
- 離脱症状の強さやパターン(特徴)は、ひとりひとり違って、さまざまな個人的要因に左右されます。
- ベンゾは、薬剤が本来治療するはずであった症状と全く同じ症状を発現することがあり、一般に薬物離脱反応とは、その薬剤の初期作用がちょうど鏡像のように逆になった形で 現れる傾向があります。Symptoms are often intensified and accompanied by the appearance of totally new symptoms that were not present before the treatment began (See The Ashton Manual. Also see how to identify tolerance and how to differentiate withdrawal symptoms from original symptoms based on a medical report from my litigation case).
- Withdrawal is not a smooth consistent process. 症状の強さや種類を変えながら、特徴的に一進一退します。現れては消える症状もあれば、別の症状に取って代ることもあり波のような再発があります(アシュトンマニュアル参照)。
- ベンゾは、個々の薬剤によって力価が大きく異なります。これが減薬する際、またあるベンゾから別のベンゾに切り替える際に重要となります。
- ベンゾは他の薬剤と併用した場合に様々な相互作用を引き起こします。アルコールや鎮静作用を持つ他の薬剤を併用すれば、お互いの作用が強められ(相加的作用)死に至る場合もあります(2016年のニュース参照)。They can also potentiate the effects of some drugs. As Boston Medical Center epidemiologist, Traci Green, stated: “One opioid plus one benzo doesn't equal the effect of two in the individual... It's like one plus one equals four, or six.” (See article)
- 抗生物質は、時に離脱症状を悪化させることがあり、キノロン剤は、実際にベンゾジアゼピンをGABA受容体の結合部位から外します。これらはベンゾジアゼピンを使用中あるいは減薬中 の人に、激しい離脱を引き起こす可能性があります(アシュトンマニュアル参照)。
- 1988年、英国医薬品安全委員会は「ベンゾジアゼピンは抑うつあるいは抑うつに関係する不安の治療に単独で用いるべきではない。そのような患者においては自殺を引き起こすことがある」という勧告を出しました。
- 抑うつ症状は、ベンゾジアゼピン長期服用中にも、離脱中にも発症するよくある症状です(抗うつ剤にも様々な問題がありますので、十分に注意を払う必要があります。SSRI Stories またRxisk参照)。
- もしあなたがベンゾジアゼピンと抗うつ薬を併用しているなら、抗うつ薬の漸減を始める前に、ベンゾジアゼピンの離脱を完了させることが最も望ましいと言えます。
- ベンゾなどの処方薬剤が他のさまざまな薬物による「薬物乱用」の入口となる可能性もあります。When this happens, unsuspecting individuals are often punished twice. Firstly by the failings of the medical systems, and then by the judicial system; without the root cause ever being addressed.
- 長期にわたってベンゾを服用すると、不可逆的障害を起こしうることが、最近の研究から判ってきています(アシュトンマニュアルの追補も参照)。
- Repeated (incorrect) withdrawals can result in kindling, making each successive attempt more difficult, so a slow appropriate withdrawal from the outset is very important.
- 離脱を成功させ通常の健康状態に戻った後、何年も経過して、フラッシュバック現象を起こしたり、ベンゾジアゼピン離脱症状のような再発を経験したりすることは珍しい事ではありません。
- 医師の処方によってもたらされるベンゾ依存症による社会的・経済的損失は計り知れません:失業や暴力、犯罪、自殺、受診の長い待ち時間、家庭内不和、事故などを引き起こすからです(社会全体に与える影響参照)。
- 専門家は何十年のも間、厳格な管理をするように政府に働きかけてきました。しかし、うまくいっていません。
- 薬害オンブズパースン会議の国への要望書(2015年)によると、日本の単位人口当たりのベンゾ系薬物の使用量は、最大消費されているデパスを除いて世界 2位、デパスを含めると世界最多と考えられている(戸田克広、ベンゾジアゼピンによる副作用と常用量依存、臨牀精神薬理 2013:16(6):p867-878)。(要望書をご覧ください)。注:抗うつ剤など他の向精神薬にも同様の重大な問題があります。
- ベンゾ系の薬剤を一気に止めたり、急に減らしたりするのは危険です。
- 止めようと思っている人はアシュトンマニュアルを 参考にして、主治医にも相談してください。注意:主治医の協力は必須ですが、ベンゾ系薬剤の害と、正しい減量のし方を知っている医師はまれです。ですから まず、あなた自身が「アシュトンマニュアル」を事前に読んで、主治医にも「アシュトンマニュアル」を読んでもらってください。
下記のアシュトンマニュアルからの抜粋もご参照ください。
「ベンゾジアゼピン依存患者のための施設を造る必要があります。自分の落ち度でもないのに、たまたま依存に陥ってしまったベンゾジアゼピン依存症の患者にとって、アルコールや違法ドラッグの依存を扱う治療施設は適切ではありません。
そのような施設では通常、融通のきかない“契約”に基づいたルールを適用し、離脱の速度も速すぎて、離脱症状に苦しむベンゾジアゼピン依存患者には全く不向きです。
個々の患者に合わせた、柔軟で、共感的、支持的なカウンセリングを受けられる、ベンゾジアゼピン離脱を専門にするクリニックが大いに必要なのです。」
Council for Evidence-Based Psychiatryの共同設立者であるLuke Montaguのストーリーを読めばその危険性について十分よくわかるでしょう。“The first night Luke checked in, staff at the clinic took his clonazepam away...”
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「現在蔓延しつつあるエピデミック(流行病)が存在する」
マルコム・レイダー教授:英国ロンドン大学精神医学研究所名誉教授(臨床精神薬理学)。世界保健機関(WHO)において、精神科処方薬に関するアドバイザーを務める。ロンドンでベンゾジアゼピン離脱専門クリニックを運営していた。ベンゾゼピンについて100本以上の論文を発表している。
ベンゾジアゼピンは他の依存性薬物と比較して、より離脱が困難であると専門家が述べます。
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。その依存はかなり深く染み込み、禁断症状も非常に耐え難いため、薬を止めるのに相当な問題が生じる。もう一つの特徴は、ヘロインの場合、離脱症状は、通常一週間程度で終わるが、ベンゾジアゼピンの場合、一部の患者は、長期に及ぶ離脱に移行することである。私のもとには、離脱症状は2年以上も続くことがあると訴える人たちから手紙が届く。いくつかのトランキライザー自助グループには、断薬後10年経過しても依然として離脱が続いている人たちを記録していることもある。」 ――― マルコム・レイダー教授(BBC Radio 4, Face the Facts, 1999 年3月16日)
1978年、レイダー教授はベンゾジアゼピン系薬剤のことを、その非常に高い処方率から「大衆のアヘン」と呼びました。そして1981年には、精神安定剤中毒のことを指し、「現在蔓延しつつあるエピデミック(流行病)が存在する」と警告し、1988年には、「これは、20世紀後半において医療によってもたらされた最も甚大な問題である」とも述べています(出典:http://www.benzo.org.uk/lader2.htm)。
そして、どうでしょうか?現実は何も変わっていません。「責任は誰にある?」を読んでみて下さい。
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警 告
- 当サイトで示されたいかなるアドバイスも、ベンゾジアゼピン中毒(addiction)および離脱に精通した医師が提供するアドバイスの代わりとすべきではありません。
- したがって、ここに示された情報の使い方については、常にあなた自身の責任において行なわれなければいけません(免責条項参照)。
- いかなる薬剤も突然断薬することがないようにしてください。何らかの変更を検討する場合は、常にあなたの処方医に相談して下さい。
このサイトの主要言語は英語です。
その翻訳は私自身を含む複数の人によって手がけられました。
私の母国語は日本語ではありませんので何卒ご理解いただきたくお
臨床用量のベンゾでは中毒にならないと思っていませんか?
考え直しましょう!
“もしベンゾジアゼピンが定期的に2~4週間以上にわたり服用されるならば、耐性と依存が生じる可能性がある。最小投与量はなく、例えば耐性と依存は2.5mg~5mgのジアゼピンの定期的な服用後に見られたこともある。”
ヘザー・アシュトン教授(英国、ニューカッスル・アポン・タイン大学名誉教授、臨床精神薬理学)。
「ベンゾジアゼピンを飲むと災難がやって来る。」
アンドルー・バーン医師
オーストラリア, NSW, レッドファーン
ベンゾジアゼピン依存 (1997)
「もし何かの薬を飲み続け、それが長い長い災難をもたらし、あなたからアイデンティティをまさに奪い去ろうとしているのなら、その薬はベンゾジアゼピンに違いない。」
ジョン・マースデン医師
ロンドン大学精神医学研究所
2007年11月1日
「我々の社会において、ベンゾは他の何よりも、苦痛を増し、より不幸にし、より多くの損害をもたらす。」
フィリップ・ウーラス下院議員
英国下院副議長
オールダムクロニクルOldham Chronicle (2004年2月12日)
「ベンゾジアゼピン系薬剤はおそらく、これまでで最も中毒性の高い薬物であろう。これらの薬を大量に処方してきた途方もなく大勢の熱狂的な医師達が、世界最大の薬物中毒問題を引き起こしてきたのだ。」
薬という神話 (1992)
「薬があれば、製薬会社はそれを使える病気を見つける。」
ジェレミー・ローランス (ジャーナリスト)
インディペンデント紙 (2002年4月17日)
「製薬会社に対して、彼らの製造する薬について公正な評価を期待することは、ビール会社にアルコール依存に関する教えを期待するのと同じようなものである。」
マーシャ・エンジェル医師
医学専門誌"New England Journal of Medicine"元編集長
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。」
マルコム・レイダー教授
ロンドン大学精神医学研究所
BBC Radio 4, Face The Facts
1999年3月16日
「長期服用者のうち15%の人たちに、離脱症状が数ヶ月あるいは数年持続することがある。中には、慢性使用の結果、長期に及ぶ障害が引き起こされる場合もあり、これは永続的な障害である可能性がある。」
ヘザー・アシュトン教授
医学博士、名誉教授
Good Housekeeping (2003年)
この気の毒な問題に取り組む全ての関係者は、トランキライザー被害者の為に正義を提供するよう努めるべきである。
「'benzo.org.uk'というサイトは実に素晴らしい。」
マーシン・スライズ
ロシュ社ポーランド 製品マネージャー
Each one of us has a different experience of withdrawal.
The duration and degree of intensity can vary depending on the individual and there are many reasons for this.
このサイトの一部はまだ日本語に翻訳されていない部分があります
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アシュトンマニュアル:世界的な専門家、ヘザー・アシュトン教授によって書かれた、ベンゾジアゼピン系薬剤と離脱法についての解説書。
このマニュアル内で示された離脱スケジュールは単に“一般的な指針”を示すために作成されたものであることを、あなたの処方医に伝えることが大切です。離脱の経験は人それぞれで、同じものがない。離脱の経過は多くのファクター(要因)に影響されるからです。
「クロノピン(クロナゼパム)とは恐ろしい、危険なドラッグだ。」
Did You Know?
耐性は必ずしも全ての症状において生じるものではない。
たとえば、ある患者が睡眠作用に対する耐性は形成されるが、抗不安作用に対する耐性は形成されな い。あるいは、不安やストレスによるくつかの症状に対する耐性は形成されるが、その他の症状に対する耐性は形成されない。ベンゾジアゼピンの様々な作用に 対する耐性は、出現の早さも程度も様々です(アシュトンマニュアル参照)。
It was difficult to get any relief from the ongoing symptoms
Unlike injuries where you may get some relief from adjusting your posture etc, with drug dependency in my case, the pain was both mental and physical and ran 24/7 regardless…
興味を持っていただけそうなベンゾジアゼピン関連のニュース動画をいくつか紹介しています。
「このベンゾジアゼピン処方依存の問題は深刻である。ベンゾジアゼピン依存に苦し
英国首相 デイヴィッド・キャメロン
2013年10月23日