離脱について
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ベンゾジアゼピンは、直接、中枢神経に作用するため、精神と身体の全領域に影響を及ぼします。そのため、they can cause all manner of symptoms from the totally unexpected through to the seemingly bizarre.
Below is a list of some of the more common ones. For a more comprehensive list of withdrawal symptoms, please see the Benzodiazepines Symptoms Index at benzo.org.uk
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離脱症状(禁断症状)とは、薬を中断した時に起きる症状だと考えがちです。しかし、私は自分の経験や専門家の見解を通して、離脱にはいくつかのステージがあることを知りました(アシュトンマニュアル参照)。
- 治療中の離脱症状(耐性が形成されると、たとえ薬を飲み続けていたとしても起こることがある)
- 減薬中の離脱症状
- 断薬直後の離脱症状
- 断薬後、数ヶ月、数年経過しても消えない離脱症状("Protracted Withdrawal Symptoms"遷延性離脱症状、薬物依存後遺症)
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以下は、離脱中の患者から報告されてきた実に多くの離脱症状のうちのほんの一部です(出典:アシュトンマニュアル)。
精神症状
- 易興奮性(イライラ、落ち着かない)
- 不眠、悪夢、他の睡眠障害
- 不安の増大、パニック発作
- 広場恐怖、社会恐怖
- 知覚変容
- 離人感、非現実感
- 幻覚、錯覚
- 抑うつ
- 強迫観念
- 妄想的思考
- 激怒、攻撃性、易刺激性
- 記憶力、集中力の低下
- 侵入的記憶
- 渇望(まれ)
身体症状
- 頭痛
- 痛み/筋肉の凝り - (四肢、背中、首、歯、顎)
- ピリピリする感覚、痺れ、感覚の変容(四肢、顔、胴体)
- 脱力(例えば下肢に力が入らない)
- 疲労感、インフルエンザ様症状
- 筋肉がピクピクする(筋れん縮)、ミオクローヌス*、チック、“電気ショック様感覚”
- 震え
- めまい、もうろう感、バランス失調
- 霧視(ぼやけて見える、目がかすむ)/複視(二重に見える)、眼痛、ドライアイ
- 耳鳴り
- 過敏性 -(光、音、触覚、味覚、嗅覚)
- 消化器系症状 -(吐き気、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、腹部膨満感、嚥下障害)
- 食欲/体重の変化
- 口渇、金属様味覚、嗅覚異常
- 潮紅/発汗/動悸
- 過呼吸
- 排尿障害/月経異常
- 皮膚発疹、かゆみ
- ひきつけ(まれ)
[*訳註:「ミオクローヌス」とは、筋肉の突然の収縮により、身体の一部が瞬間的に動く不随意運動のこと。入眠時によく起こる。]
離脱症状と副作用について、より包括的な症状リストに興味のある方は、benzo.org.uk のサイトにあるBenzodiazepines Symptoms Index をご覧ください。
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遷延性ベンゾジアゼピン離脱症状のいくつか(出典:アシュトンマニュアル)。
症 状 |
通常の経過 |
不 安 |
- 1年かけて徐々に消失。 |
抑うつ |
- 数ヶ月続くことがある;抗うつ薬に反応する。 |
不 眠 |
- 6~12ヶ月かけて徐々に消失。 |
知覚症状: 耳鳴り、ピリピリ感、痺れ、四肢の深部痛や灼熱痛、身体内部の震え感や振動感、奇妙な皮膚感覚 |
- 徐々に軽減するが、少なくとも1年、場合によっては数年持続。 |
運動系症状: 筋肉痛、筋脱力、有痛性痙攣(こむら返り)、震え、ミオクローヌス(筋肉の突然の収縮による、身体の一部の瞬間的な不随意運動)、筋痙攣、震えの発作 |
- 徐々に軽減するが、少なくとも1年、場合によっては数年持続。 |
記憶力および認知力の低下 |
- 徐々に軽減するが、少なくとも1年、場合によっては数年持続。 |
消化器系症状 |
- 徐々に改善するが、少なくとも1年、場合によっては数年持続。 |
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Repeated (incorrect) withdrawals can result in kindling, making each successive attempt more difficult, so a slow appropriate withdrawal from the outset is very important.
Kindling can occur with benzodiazepines as well as with other psychotropic drugs. It is basically a concept that the brain and CNS have “memory” of previous insults / withdrawals, and each event is more severe.
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「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、
ヘロインから離脱させることよりも難しい」
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マルコム・レイダー教授:英国ロンドン大学精神医学研究所名誉教授(臨床精神薬理学)。世界保健機関(WHO)において、精神科処方薬に関するアドバイザーを務める。ロンドンでベンゾジアゼピン離脱専門クリニックを運営していた。ベンゾゼピンについて100本以上の論文を発表している。
ベンゾジアゼピンは他の依存性薬物と比較して、より離脱が困難であると専門家が述べます。
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させることよりも難しい。その依存はかなり深く染み込み、禁断症状も非常に耐え難いため、薬を止めるのに相当な問題が生じる。もう一つの特徴は、ヘロインの場合、離脱症状は、通常一週間程度で終わるが、ベンゾジアゼピンの場合、一部の患者は、長期に及ぶ離脱に移行することである。私のもとには、離脱症状は2年以上も続くことがあると訴える人たちから手紙が届く。いくつかのトランキライザー自助グループには、断薬後10年経過しても依然として離脱が続いている人たちを記録していることもある。」 ――― マルコム・レイダー教授(BBC Radio 4, Face the Facts, 1999 年3月16日)
1978年、レイダー教授はベンゾジアゼピン系薬剤のことを、その非常に高い処方率から「大衆のアヘン」と呼びました。そして1981年には、精神安定剤中毒のことを指し、「現在蔓延しつつあるエピデミック(流行病)が存在する」と警告し、1988年には、「これは、20世紀後半において医療によってもたらされた最も甚大な問題である」とも述べています(出典:http://www.benzo.org.uk/lader2.htm)。
そして、どうでしょうか?現実は何も変わっていません。「責任は誰にある?」を読んでみて下さい。
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アシュトンマニュアルは当サイトでご利用できます。
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専門家による離脱について情報はアシュトンマニュアルを参照してください。
また、benzo.org.uk のサイトも、専門家やこの問題に詳しい人たちによる情報や文献を大量に収集し公開しているので参考になります。
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警 告
- 当サイトで示されたいかなるアドバイスも、ベンゾジアゼピン中毒および離脱に精通した医師が提供するアドバイスの代わりとすべきではありません。
- したがって、ここに示された情報の使い方については、常にあなた自身の責任において行なわれなければいけません(免責条項参照)。
- いかなる薬剤も突然断薬することがないようにしてください。何らかの変更を検討する場合は、常にあなたの処方医に相談して下さい。
臨床用量のベンゾでは中毒にならないと思っていませんか?
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考え直しましょう!
“もしベンゾジアゼピンが定期的に2~4週間以上にわたり服用されるならば、耐性と依存が生じる可能性がある。最小投与量はなく、例えば耐性と依存は2.5mg~5mgのジアゼピンの定期的な服用後に見られたこともある。”
ヘザー・アシュトン教授(英国、ニューカッスル・アポン・タイン大学名誉教授、臨床精神薬理学)。
Did You Know?
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耐性は必ずしも全ての症状において生じるものではない。
たとえば、ある患者が睡眠作用に対する耐性は形成されるが、抗不安作用に対する耐性は形成されな い。あるいは、不安やストレスによるくつかの症状に対する耐性は形成されるが、その他の症状に対する耐性は形成されない。ベンゾジアゼピンの様々な作用に 対する耐性は、出現の早さも程度も様々です(アシュトンマニュアル参照)。
アシュトンマニュアル:世界的な専門家、ヘザー・アシュトン教授によって書かれた、ベンゾジアゼピン系薬剤と離脱法についての解説書。
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このマニュアル内で示された離脱スケジュールは単に“一般的な指針”を示すために作成されたものであることを、あなたの処方医に伝えることが大切です。離脱の経験は人それぞれで、同じものがない。離脱の経過は多くのファクター(要因)に影響されるからです。
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。」
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マルコム・レイダー教授
ロンドン大学精神医学研究所
BBC Radio 4, Face The Facts
1999年3月16日
「長期服用者のうち15%の人たちに、離脱症状が数ヶ月あるいは数年持続することがある。中には、慢性使用の結果、長期に及ぶ障害が引き起こされる場合もあり、これは永続的な障害である可能性がある。」
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ヘザー・アシュトン教授
医学博士、名誉教授
Good Housekeeping (2003年)
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Each one of us has a different experience of withdrawal.
The duration and degree of intensity can vary depending on the individual and there are many reasons for this.
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Ever wonder why the diazepam conversion rates differ from source to source?
中毒性薬剤専門医のジャドスン医師は次のように説明します。
「ジアゼパム換算量を計算するために用いられる換算率は情報源によって異なる傾向がある。これは“換算”用量に対する臨床反応の個人差がさまざまであるためで、あるベンゾジアゼピンからその他に換算する際、代替の薬剤に対する患者の反応の注意深いモニタリングが必要である。」