経験した離脱
離脱症状(禁断症状)とは、薬を中断した時に起きる症状だと考えがちです。しかし、私は自分の経験や専門家の見解を通して、離脱にはいくつかのステージがあることを知りました。
- 治療中の離脱症状(耐性が形成されると、たとえ薬を飲み続けていたとしても起こることがある)
- 減薬中の離脱症状
- 断薬直後の離脱症状
- 断薬後、数ヶ月、数年経過しても消えない離脱症状("Protracted Withdrawal Symptoms"遷延性離脱症状、薬物依存後遺症)
私の場合、これら4つ例のステージ全てを経験しました。
私の離脱症状は、耐性の形成により、まず治療中に現れました。元々の症状は悪化し、そして、動悸などの身体症状、パニック発作などの精神症状が新たな症状として出現しました。薬を処方される前に、これらの症状を経験したことは私にはありませんでした。
薬 について、適切なインフォームド・コンセントを得ていなかったため、私は断薬を試みたものの上手くいかなかったことが何度かありました。しかし、薬物依存 によって思考力が落ちていたにも拘わらず、本能的、直感的に、母国のニュージーランドに戻って適切な援助を得られるようになるまで断薬すべきでないと冷静 に判断できたことは幸運なことでした。
減薬時、私は再び、元々の症状の悪化や新たな症状の出現に苦しみ、1年以 上も働くことが出来ませんでした。まさに映画で見るような禁断症状に耐えなければいけませんでした。しかも、ベンゾジアゼピンはヘロインよりもずっと離脱 しにくい薬剤で、その禁断症状の持続期間もかなり長いのです。
断薬後1年以内に、殆どの禁断症状はその最悪の状 態から軽減していき、私は回復を示しましたが、全てが消えることはなく長期化するものもありました(protracted withdrawal symptoms:遷延性離脱症状、薬物依存後遺症)。それには、その後何年も持続し、時の経過と共に徐々に軽減していくことになったパニック発作などが ありました。
私が経験した離脱について更に詳しくは、中毒治療科第3報告書2.2をご覧ください。
See My Medical Experience (benzo dependency) in Japan for more details on symptoms etc.
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注 記
離脱(および有害作用)に関する一般的な情報については、「離脱について」のページをご覧ください。よくある症状や専門家の見解も紹介しています。