第一章
1.処方の確認
1.1 ジアゼパム換算
1.1.1
下記は、精神保健・中毒治療科により提供されたジアゼパム換算量の内訳である。簡単な処方歴を述べた当職の第一報告書に加えて、ウェインに処方されたベンゾジアゼピンのジアゼパム換算量を明確にしたい。下記は処方のベンゾジアゼピン成分の内訳である(1日の服用量)。
処方医師 (病院) |
処方期間 | 処方薬物 |
服用量 (mg) |
ジアゼパム 算量(mg) |
||
製造名 | 化学名称 | |||||
X医師 (Sクリニック) |
2000年7月5日~ 2001年1月22日 |
コントール | クロルジアゼポキシド | 15 | 6 | |
リボトリール | クロナゼパム | 0.9 | 9.0 | |||
グランダキシン | トフィソパム(10%) | 150 | 6 | |||
総ジアゼパム量 | 21 | |||||
M医師 (Oセンター) | 同月23日~同年4月8日 | リボトリール | クロナゼパム | 1.2 | 12 | |
コンスタン | アルプラゾラム | 1.2 | 12 | |||
総ジアゼパム量 | 24 |
原注:ニュージーランドではトフィソパムは取り扱われないため、当職らはこの薬物の換算率は保持しない。この薬物は日本でより一般的に使用されているため、上記で使用された換算率は下記の項目1.1.2にある、A弁護士により提供された日本の情報源に基づく。
1.1.2
下記はA弁護士より提供されたジアゼパム換算量の内訳である。
処方医師 (病院) |
処方期間 | 処方薬物 |
服用量 (mg) |
換算率(5) |
ジアゼパム 算量(mg) |
|
製造名 | 化学名称 | |||||
X医師 (Sクリニック) |
2000年7月5日~ 2001年1月22日 |
コントール | クロルジアゼポキシド | 15 | 10 | 7.5 |
リボトリール | クロナゼパム | 0.9 | 0.25 | 18 | ||
グランダキシン | トフィソパム(10%) | 150 | 125 | 6 | ||
総ジアゼパム量 | 31.5 | |||||
M医師 (Oセンター) | 同月23日~同年4月8日 | リボトリール | クロナゼパム | 1.2 | 0.25 | 24 |
コンスタン | アルプラゾラム | 1.2 | 0.8 | 7.5 | ||
総ジアゼパム量 | 31.5 |
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注 記
- According to the conversion rate in the Ashton Manual, the potency of clonazepam and alprazolam are 20 times that of diazepam (1:20) respectively making 0.9mg of clonazepam equivalent to 18mg of diazepam and 1.2mg of alprazolam equivalent to 24mg of diazepam.
- Based on this, it would appear that Dr. Judson’s total diazepam equivalents shown in article 1.1.1 above were well on the conservative side.
1.2 異なるジアゼパム換算の理由
1.2.1
ジアゼパム換算量を計算するために用いられる換算率は情報源によって異なる傾向がある。これは“換算”用量に対する臨床反応の個人差がさまざまであるためで、あるベンゾジアゼピンからその他に換算する際、代替の薬剤に対する患者の反応の注意深いモニタリングが必要である。
1.2.2
ここ精神保健・中毒治療科で当職らにより使用されている換算率の情報源はASAM及びTRANXガイドラインに基づくものである。
1.2.3
A弁護士により使用された換算率は、ここ精神保健・中毒治療科で当職らにより使用されている率よりもやや高いジアゼパム換算を出す。しかし、換算範囲のわずかな変化は稀なことではなく、より重要なことは、ウェインが彼に処方された服用量に依存症を発現したという事実が損ねられることは決してないということである。
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1.3 トフィソパム
1.3.1
被告側がトフィソパムには中毒性がないと主張していることを当職は承知している。上記で言及したように、ニュージーランドではトフィソパムを取り扱わないが、これに関してアシュトン教授は下記の情報を提供している。
“全てのベンゾジアゼピンは非選択的で、全ての種類のGABA(γアミノ酪酸)/ベンゾジアゼピン受容体に作用する。ヴァリウムはクロノピン等と全く同じ受容体に作用する。ベンゾジアゼピンがやや異なる構造である主な理由は、異なる受容体に作用するというよりはむしろ(作用しない)、製薬会社がそれらを異なる薬剤と呼ぶことができるからである。それらは化学的にはベンゾジアゼピン(化学名称)のままである。受容体への結合親和性、効能、消失時間等は異なるかもしれないが、それらは全て、ベンゾジアゼピン受容体の全てのサブクラスに作用する。動物実験により、慢性投与後、全てのベンゾジアゼピンが生理学的な依存を誘発する可能性がある、ということが常に明らかにされている。”
“トフィソパムの薬剤は中国で製造されているベンゾジアゼピン派生物である。抗不安作用の特性があるが鎮痛作用、抗けいれん作用、または筋弛緩作用の特性はないと言われている。私はこの薬剤を取り扱った経験はないが、治療域内のある投与量で薬剤が中毒を惹き起こすこと、そして、もし長期間使用されると離脱症状が生じることはほぼ確実である。特殊効果(ゾピクローネのような)があると言われている非ベンゾジアゼピンには、依存(中毒)と離脱効果を含む、ベンゾジアゼピンと全て同じ作用があることが分かった。更に、不安を和らげるいかなる薬剤(例、アルコール、バルビツール酸塩、及び初期型のトランキライザー)でも、人によって依存が発現することはほぼ確実である。不安を緩和する抗鬱剤でさえ、中止時に離脱症状をおこす。”
1.3.2
例えトフィソパムが中毒を惹き起こさなかったとしても、ウェインが他のベンゾジアゼピンも同様に処方されていたため、この議論により彼が依存症になったという事実が損なわれることは決してない。いわば、トフィソパムがこの方程式から除外されたとしても、残りのジアゼパム換算量は依存を発現させるに十分であった。
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1.4 ベンゾジアゼピンの中毒性
1.4.1
当職の第三報告書、項目2.1で述べたように、アシュトン教授は、2.5~5mg程の低い最小治療量投与のジアゼパムでも耐性と依存が発現する可能性があることを確認している。
1.4.2
ベンゾジアゼピンが法的に処方される場合は安全である筈だと想定されることが多い。しかし必ずしもそうではない。
1.4.3
下記はマルコム・レーダー教授(レーダー教授は世界保健機構の、精神科で使用される薬剤に関するアドバイザーである)からの引用である。
“ヘロインからよりもベンゾジアゼピンから人々を離脱させることの方がより難しい。依存は非常に根深く、それに伴う離脱症状は非常に耐えがたいもので、人々にかなりの問題が生じるようだ。さらに、ヘロインでは離脱はたいてい1週間以内かそれ位である。“ベンゾジアゼピンでは、一部の患者では長期間の離脱を経験する。”
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1.5 漸減試行の内訳
1.5.1
下記はウェインの漸減試行の内訳である。
回数 | 時期 |
試みの種類 (中止または減量) |
結果 | 証拠 | 医師 |
1 | 2000年11月末 |
中止の試み (2度続けての処方内服分) |
不成功 |
第三報告書、項目2.5.2参照 ウェインの最初の陳述書8頁、項目9 |
X医師 |
2 | 2001年03月01日 |
減量の試み (1度の処方内服分) |
不成功 |
第三報告書、項目2.3.4参照 O患者カルテ情報10頁(甲A6号証) |
M医師 |
3 | 2001年03月27日 |
中止の試み (2度続けての処方内服分) |
不成功 |
第三報告書、項目2.3.6参照 O患者カルテ情報11頁(甲A6号証) |
該当なし |
4 | 2001年03月28日 |
減量の試み (1度の処方内服分) |
成功、しかし離脱で悩まされる |
ウェイットウェル医師のカルテ3頁 (離脱で問題を抱えている) |
ウィットウェル医師 |
それら(新訳注:薬剤)がウェインに有害であるようだとの気付きを示していたにもかかわらず、M医師のもとでの不成功に終わった2度目の減量の試みの後に、ウェインが1日3回薬剤を摂取し続けた事から、これを示すウィットウェル医師の患者カルテ情報は第三報告書、項目2.3.4を支持するものである。
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1.6 標準的漸減療法歴の内訳
月 | 日 | 曜日 |
朝 (mg) |
昼 (mg) |
夜 (mg) |
ジアゼパム換算量(mg) | 注 記 |
3 | 25 | 日 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 24 | ウェイン、クロナゼパム0.4mg/アルプラゾラム0.4mgを1日3回で NZに帰国 |
3 | 26 | 月 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 24 | |
3 | 27 | 火 | 0.4/0.4 | 8 | ウェインが3度目の中止試行を報告 | ||
3 | 28 | 水 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ウェインは1日2回に減量 | |
3 | 29 | 木 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ← ウェインは離脱で問題を抱えていたためウィットウェル医師に連絡。ウィットウェル医師はベンゾジアゼピンには中毒性があると説明し、漸減療法計画を開始、ウェインに1日2回服用での漸減療法を維持するように勧めた。 | |
3 | 30 | 金 | 04/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
3 | 31 | 土 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 1 | 日 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 2 | 月 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 3 | 火 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 4 | 水 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 5 | 木 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 6 | 金 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 7 | 土 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 8 | 日 | 0.4/0.4 | 0.4/0.4 | 16 | ||
4 | 9 | 月 | 0.25 | 0.5 | 7.5 | ← ウェインは更なる減量を勧められクロナゼパム(0.5mgx45錠)のみ処方された。半錠を朝、1錠を夜に摂取し始めた。その後、離脱で問題があったために当科に紹介された。 | |
4 | 10 | 火 | 0.25 | 0.5 | 7.5 | ||
4 | 11 | 水 | 0.25 | 0.5 | 7.5 | ||
4 | 12 | 木 | 0.25 | 0.5 | 7.5 | ||
4 | 13 | 金 | 0.25 | 0.5 | 7.5 | ||
4 | 14 | 土 | 0.25 | 0.25 | 5 | ウェインは自ら、半錠を1日2回まで減量した | |
4 | 15 | 日 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 16 | 月 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 17 | 火 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 18 | 水 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 19 | 木 | 0.25 | 0.25 | 5 | ウェインが当科に来院(看護師のアセスメント) | |
4 | 20 | 金 | 0.25 | 0.25 | 5 | ← ウェインと初めて診て、治療(漸減療法)計画を話し合った。当職らはまたベンゾジアゼピンと離脱の特性に関する情報を渡した。ウェインは中止する強い決意を示したが彼の身体が再び慣れるまで、現在の服用量を続けるよう勧めた。 | |
4 | 21 | 土 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 22 | 日 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 23 | 月 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 24 | 火 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 25 | 水 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 26 | 木 | 0.25 | 0.25 | 5 | ||
4 | 27 | 金 | 0.25 | 2.5 | ウェインは自ら、朝に半錠まで減量した(推定時期) | ||
4 | 28 | 土 | 0.25 | 2.5 | |||
4 | 29 | 日 | 0.25 | 2.5 | |||
4 | 30 | 月 | 0.25 | 2.5 | ← 追跡診察。ウェインはいくつかの症状の悪化に気付いたが、中止する決意は変えず、その後の2週間で摂取量をなくす計画がたてられた。 | ||
5 | 1 | 火 | 0.25 | 2.5 | |||
5 | 2 | 水 | 0.25 | 2.5 | |||
5 | 3 | 木 | 0.25 | 2.5 | |||
5 | 4 | 金 | 0.25 | 2.5 | |||
5 | 5 | 土 | 0.25 | 2.5 | |||
5 | 6 | 日 | 0 | ウェインは薬剤摂取を中止した。 | |||
5 | 21 | 月 | 追跡診察が行われた。ウェインは、リストにして報告した(精神保健・中毒治療科の患者カルテ情報22頁参照)更なる離脱症状を経験していた。離脱の性質が再度話し合われ、彼の掛かり付け医であるウィットウェル医師のもとでの加療に戻された。 |
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1.7 カルテ情報の内容の説明
(1)薬剤名
1.7.1
精神保健・中毒治療科の患者カルテ情報の6頁に下記の記入がある。
“日本より帰国
リボトリール(クロナゼパム)1.2mg od(1日1回)
リビリウム(クロルジアゼポキシド)1.2mg od(1日1回)
ジアゼパム24mg換算量”
(原注:od =1日1回)
1.7.2
上記の薬剤名、“リビリウム(クロルジアゼポキシド)”は間違いであり、実際、ウェインは“コンスタン(アルプラゾラム)”を摂取していたことを、当科の薬物解毒療法担当看護師(Detox Nurse;新訳注:薬物依存症の治療のために専門的訓練を受けた看護師)の記録により確認することができる(16頁)。
1.7.3
これはまた、下記の記録と合致する。
- Oセンターの患者カルテ情報の10頁(甲A6号証)
- ウェイットウェル医師の患者カルテ情報の2頁
- 掛かり付け医紹介状
1.7.4
続いて、彼が日本から帰国時、下記の処方を受けていたことを確認できる。
- リボトリール(クロナゼパム) 0.4mg 食後1日3回(毎日3回)= 1日1.2mg
- コンスタン(アルプラゾラム) 0.4mg 食後1日3回(毎日3回)= 1日1.2mg
1.7.5
上記の項目1.7.1の24mgのジアゼパム換算量を確定するために使用された換算率は下記である。
クロナゼパム 1.2mg x 10 = 12mg
アルプラゾラム 1.2mg x 10 = 12mg
24mg
(2)処方の変更
1.7.6
精神保健・中毒治療科の患者カルテ情報6頁に下記の記入がある。
“3月末 掛かり付け医による診察 変化なし”
1.7.7
これは2000年3月29日にウェインが最初にウィットウェル医師の診察を受けた際にウィットウェル医師がウェインの処方箋を変更しなかった事実を示している。
(3)漸減療法の量
1.7.8
精神保健・中毒治療科の患者カルテ情報16頁の2001年4月19日の記録に、“クロナゼパム0.5 mg 1日2回” とある(原注:BD=1日2回)。
1.7.9
これはウィットウェル医師によりウェインが処方された錠剤の全量であったことを確認できるが、実際、ウェインが当科に来院した2001年4月19日の時点では彼は朝に半錠、そして晩に半錠のみを摂取していた。これは、“先週より彼は自ら服用量をクロナゼパム0.25 mg 1日2回に減量”との文により説明される。
(4)週間使用
1.7.10
精神保健・中毒治療科の患者カルテ情報の12頁に記録されている一週間の使用とは、アルコール・薬物科でウェインが診察を受けるに至るまでの週でのことを意味する(上記の項目1.6参照)。
1.7.11
“先週”という言葉は、ウェインの診察日に至るまでの1週間を意味するものであり、カレンダーの1週間ではない。これは、16頁にある同日の彼女の別の記入、“先週より彼は自ら服用量をクロナゼパム0.25 mg 1日2回に減量”という文と合致する。
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1.8 薬物使用の既往歴
1.8.1
第一報告書、項目1.2で述べたように、ウェインが当科に来院した際、薬物解毒療法担当看護師と当職の両方で、ウェインの薬物使用の既往歴についての詳細な質問を行った。
1.8.2
続いて、ウェインには幻覚剤使用歴、アヘン剤使用歴、溶剤使用歴、及び覚醒剤使用歴がないことがわかった(患者カルテ情報5頁参照)。
1.8.3
第一報告書、項目1.2.3で述べたように、15歳から21歳の間に大麻を使用したことは認めたが、21歳以降の大麻使用はなかった。ウェインはパーティにて約5人の間で1本のマリファナを吸引したことを報告した。
原注:患者カルテ情報の5頁では17歳からとなっている。
1.8.4
患者カルテ情報の4頁に、“カウンセラーが一度学校に来た。大麻を止める決心。21歳以降大麻不使用。”とある。これは彼が使用を中止した後の、21歳(1987年)当時での出来事であるとウェインは報告している。
1.8.5
当職は、その後のウェインの履歴も証拠の一部となるとの報告を受けている。ウェインによると、彼が有害な周囲からのプレッシャーと大麻使用から距離をおいた後、1990年に社会人学生として政府主導による復学制度を利用する決断をした。その後、彼は大学で学び始め、そこで日本語の学びに秀で、日本のスカラーシップツアーでニュージーランド代表となったようである。日本での国際関係の分野における彼の功績に対して数多くの表彰を受けたことも理解している。この経歴は、患者カルテ情報の13頁にある、“10代の頃のみ、麻薬をやっていた。それ以来人生を立て直した。何も問題なし。”という記入と合致するものである。
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1.9 調査結果
1.9.1
ウェインの経歴から,彼が薬物に依存するようなパーソナリティがあることは窺われなく、言及された大麻使用を除いては薬物使用歴が全くなかった。
1.9.2
薬物使用に関するウェインの注目すべき唯一の経歴は、2000年に初めてX医師により処方されたベンゾジアゼピン投薬のみであった。
1.9.3
第三報告書、項目1.3で述べたように、全体的臨床像、或いはDSM-IV-TRの適用について考慮する以前にさえ、我々は、ウェインがただ単に処方期間と投薬量のみにより、少なくとも50~100%の可能性で、依存を生じたと断定することができる。
1.9.4
更に、上記に言及されたジアゼパム換算の相違に関わらず、全体量はそれでも依存を形成するに十分であったということは、耐性と依存の発現を2.5~5mgほどの低い最小治療量投与のジアゼパムを服用した患者でも観察したアシュトン教授により確認された(第三報告 書、項目2.1)。
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このサイトの主要言語は英語です。
その翻訳は私自身を含む複数の人によって手がけられました。
私の母国語は日本語ではありませんので何卒ご理解いただきたくお
「もし何かの薬を飲み続け、それが長い長い災難をもたらし、あなたからアイデンティティをまさに奪い去ろうとしているのなら、その薬はベンゾジアゼピンに違いない。」
ジョン・マースデン医師
ロンドン大学精神医学研究所
2007年11月1日
「我々の社会において、ベンゾは他の何よりも、苦痛を増し、より不幸にし、より多くの損害をもたらす。」
フィリップ・ウーラス下院議員
英国下院副議長
オールダムクロニクルOldham Chronicle (2004年2月12日)
「ベンゾジアゼピン系薬剤はおそらく、これまでで最も中毒性の高い薬物であろう。これらの薬を大量に処方してきた途方もなく大勢の熱狂的な医師達が、世界最大の薬物中毒問題を引き起こしてきたのだ。」
薬という神話 (1992)
「薬があれば、製薬会社はそれを使える病気を見つける。」
ジェレミー・ローランス (ジャーナリスト)
インディペンデント紙 (2002年4月17日)
「製薬会社に対して、彼らの製造する薬について公正な評価を期待することは、ビール会社にアルコール依存に関する教えを期待するのと同じようなものである。」
マーシャ・エンジェル医師
医学専門誌"New England Journal of Medicine"元編集長
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。」
マルコム・レイダー教授
ロンドン大学精神医学研究所
BBC Radio 4, Face The Facts
1999年3月16日
「長期服用者のうち15%の人たちに、離脱症状が数ヶ月あるいは数年持続することがある。中には、慢性使用の結果、長期に及ぶ障害が引き起こされる場合もあり、これは永続的な障害である可能性がある。」
ヘザー・アシュトン教授
医学博士、名誉教授
Good Housekeeping (2003年)
「クロノピン(クロナゼパム)とは恐ろしい、危険なドラッグだ。」
この気の毒な問題に取り組む全ての関係者は、トランキライザー被害者の為に正義を提供するよう努めるべきである。
「'benzo.org.uk'というサイトは実に素晴らしい。」
マーシン・スライズ
ロシュ社ポーランド 製品マネージャー
Both the High Court and Supreme Court Verdicts dismissed my case completely (100%), despite the comprehensive medical reports, expert opinions, and credible evidence...
Who's protecting society (the tax payers) whose money they receive as salary to protect the public?
The informed consent argument formed an integral part of the case because it was needed to prove negligence.
Without negligence there would have been no accountability, and therefore, no case from the outset.
In section 4 of his fourth report, Addictive Medicine Specialist, Dr. Graeme Judson explained the principles of prescribing and informed consent in relation to my case and sample applied.
The monitoring argument also formed an integral part of the case because it too was needed to prove negligence.
As above, without negligence there would have been no accountability, and therefore, no case from the outset.
As with informed consent, in section 4 of his fourth report, Addictive Medicine Specialist, Dr. Graeme Judson explained the principles of prescribing and monitoring in relation to my case and sample applied.
このセクションでは、私が闘った日本の裁判についてお話します。特にそこで現れた、明らかに不当な処置と思われる事例のかずかずを紹介します。これらの事例をわかりやすくお伝えするために、「東京高等裁判所の判決」と「中毒治療科の報告書」への参照箇所(リンク)がいくつか出てくるので是非ご参考ください。また、「中毒治療科報告書」は、一貫して、法的証拠およびDSM-IV-TRの依存症診断基準に基づいて書かれていることにもご留意ください。
(Partial Reference: benzo.org.uk)
Journalists have regularly exposed the Benzodiazepine Scandal with stories of celebrity deaths attributed to benzo use as well as the blighted lives of ordinary people.
Benzodiazepines were, by all accounts, implicated in the deaths of:
- Elvis Presley
- Paula Yates
- Michael Jackson
- Heath Ledger
- Brittany Murphy
- Amy Winehouse
- DJ AM (a.k.a. Adam Goldstein)
- Anna Nicole Smith
- Margaux Hemingway
- Don Simpson
- David Foster Wallace
- Whitney Houston
How anti-anxiety meds are killing celebrities
It used to be that hard drugs were the cause of celebrity overdoses…Of the celebrities who have overdosed on drugs in the past five years, eight appear to have taken prescription medications — specifically, a mix involving easily accessible anti-anxiety medications known as benzodiazepines or “benzos.”