中毒性
To help answer this question, let’s consider the following comments from 2 of the world’s leading experts:
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。その依存はかなり深く染み込み、禁断症状も非常に耐え難いため、薬を止めるのに相当な問題が生じる。もう一つの特徴は、ヘロインの場合、離脱症状は、通常一週間程度で終わるが、ベンゾジアゼピンの場合、一部の患者は、長期に及ぶ離脱に移行することである。私のもとには、離脱症状は2年以上も続くことがあると訴える人たちから手紙が届く。いくつかのトランキライザー自助グループには、断薬後10年経過しても依然として離脱が続いている人たちを記録していることもある。」 ――― マルコム・レイダー教授(BBC Radio 4, Face the Facts, 1999 年3月16日)
1978年、レイダー教授はベンゾジアゼピン系薬剤のことを、その非常に高い処方率から「大衆のアヘン」と呼びました。そして1981年には、精神安定剤中毒のことを指し、「現在蔓延しつつあるエピデミック(流行病)が存在する」と警告し、1988年には、「これは、20世紀後半において医療によってもたらされた最も甚大な問題である」とも述べています(出典:http://www.benzo.org.uk/lader2.htm)。
マルコム・レイダー教授:英国ロンドン大学精神医学研究所名誉教授(臨床精神薬理学)。世界保健機関(WHO)において、精神科処方薬に関するアドバイザーを務める。ロンドンでベンゾジアゼピン離脱専門クリニックを運営していた。ベンゾゼピンについて100本以上の論文を発表している。
“もしベンゾジアゼピンが定期的に2~4週間以上にわたり服用されるならば、耐性と依存が生じる可能性がある。最小投与量はなく、例えば耐性と依存は2.5mg~5mgのジアゼピンの定期的な服用後に見られたこともある。”
“英国医薬品安全委員会(Committee on Safety of Medicines)および英国精神医学会(The Royal College of Psychiatrists in the UK)は、様々な声明の中で(1988年、1992年)、「ベンゾジアゼピンは長期使用に不適当であり、一般に2~4週間に限ってのみ処方されるべきである」との結論を下しました。”
ヘザー・アシュトン教授(英国、ニューカッスル・アポン・タイン大学名誉教授、臨床精神薬理学)。
「離脱症状(例、反跳不眠)は、推奨用量(臨床用量)を僅か1週間の治療後に中断した場合にも生じ得る。」
ロラゼパム(ワイパックス)添付文書。Bridgewater, NJ: Biovail Pharmaceuticals, Inc; Rev 2007.
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To help shine some light on this, please refer to the following statement provided by Prof. Ashton which was noted in article 1.3 of Addiction Report 4 and submitted to the Tokyo High Court. This was in response to the defense’s claim that Tofisopam is not addictive.
「全てのベンゾジアゼピンは非選択的で、全ての種類のGABA(γアミノ酪酸)/ベンゾ ジアゼピン受容体に作用する。ヴァリウムはクロノピン等と全く同じ受容体に作用する。ベンゾジアゼピンがやや異なる構造である主な理由は、異なる受容体に作用するというよりはむしろ(作用しない)、製薬会社がそれらを異なる薬剤と呼ぶことができるからである。
それらは化学的にはベンゾジアゼピン(化学名称)のままである。受容体への結合親和性、効能、消失時間等は異なるかもしれないが、それらは全て、ベンゾジアゼピン受容体の全てのサブクラスに作用する。動物実験により、慢性投与後、全てのベンゾジアゼピンが生理学的な依存を誘発する可能性がある、ということが常に明らかにされている。
トフィソパムの薬剤は中国で製造されているベンゾジアゼピン派生物である。抗不安作用の特性があるが鎮痛作用、抗けいれん作用、または筋弛緩作用の特性はないと言われている。私はこの薬剤を取り扱った経験はないが、治療域内のある投与量で薬剤が中毒を惹き起こすこと、そして、もし長期間使用されると離脱症状が生じることはほぼ確実である。
特殊効果(ゾピクローネのような)があると言われている非ベンゾジアゼピンには、依存(中毒)と離脱効果を含む、ベンゾジアゼピンと全て同じ作用があることが分かった。
更に、不安を和らげるいかなる薬剤(例、アルコール、バルビツール酸塩、及び初期型のトランキライザー)でも、人によって依存が発現することはほぼ確実である。不安を緩和する抗鬱剤でさえ、中止時に離脱症状をおこす。」
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In response to comments regarding definitions of “dependency” and “addiction”, Prof. Ashton has kindly provided the following explanation.
Dear Wayne,
Language/words are often confusing. Many benzo-dependent users in England use the phrase 'involuntary benzo addiction' meaning doctor's prescription-induced dependency. The All Parliamentary Group in the House of Commons used the acronym APPGITA meaning All Parliamentary Group for Involuntary Tranquilliser Addiction until recently.
But I do not see any real difference between drug addiction (however caused) and drug dependence (however caused). I don't think anyone goes out deliberately to self-cause addiction or dependence - even a recreational heroin user.
You did well to use ‘dependence/addiction’ on your website.
Best wishes, Heather
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To help you get a better idea as to whether or not you (or someone you know) may have become dependent / addicted to prescription benzodiazepines or similar drugs, I recommend using the following materials as a guide.
まず、これをご参照ください。
“耐性が形成されると、たとえ薬を飲み続けていたとしても、服用中に“離脱”症状が出現します。このように、多くの長期服用者が苦しんでいる症状は、薬の有害作用と、耐性からくる離脱作用が混ざり合ったものです。”
ヘザー・アシュトン教授(英国、ニューカッスル・アポン・タイン大学名誉教授、臨床精神薬理学)。
DSM-IV-TR 薬物依存(物質依存)診断基準はアメリカ精神医学会によって使用される基準であり、世界的に認められている。物質依存(薬物依存症)であると診断するためには,7つの基準のうち3つの基準を充足することを要する。
アシュトンマニュアル第Ⅰ章では依存症が説明されています。これも参考になるでしょう。また、耐性もご参考ください。
Doctor Judson’s observation below shows that just the duration and dosages alone can give a good indication about the possibility of dependency having formed.
[Quote] 「ウェインのカルテ情報の内容、彼の症状、全体的臨床像およびDSM-IV-TRの適用について吟味するまでもなく、我々は、単に彼の処方期間と処方量のみを考慮しただけで、少なくとも50~100%の確率で彼は依存状態にあったことを断定することが既に可能である。」 [Unquote]
処方期間:7~10ヵ月間
処方量:1日21~42mg(ジアゼパム換算量)
中毒治療科第1報告書第2章では、ジャドスン医師(中毒性薬物専門医)が使用した診断手順(私の場合)を紹介しています。これもご参考になるかもしれません。
中毒治療科第3報告書第2章では、ジャドスン医師はDSM-IV-TR 薬物依存(物質依存)診断基準を適応しています。これもご参考になるかもしれません。
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ベンゾジアゼピンだけの問題ではない
私のケースがベンゾジアゼピン依存の問題だったため、このサイトではベンゾジアゼピンについて集中的に取り上げています。しかしまた、不注意なまま処方されている向精神薬はベンゾジアゼピンだけでなく、抗うつ薬、抗精神病薬、オピオイド系鎮痛薬等、他にも沢山あります。それらは、子供、お年寄り、災害被害者など、あらゆる人々に処方され、私たちの社会隅々にまで深刻な影響を与えています(「社会全体に与える影響」参照)。
注 意
- 当サイトで示されたいかなるアドバイスも、ベンゾジアゼピン中毒(addiction)および離脱に精通した医師が提供するアドバイスの代わりとすべきではありません。
- したがって、ここに示された情報の使い方については、常にあなた自身の責任において行なわれなければいけません(免責条項参照)。
- いかなる薬剤も突然断薬することがないようにしてください。何らかの変更を検討する場合は、常にあなたの処方医に相談して下さい。
このサイトの主要言語は英語です。
その翻訳は私自身を含む複数の人によって手がけられました。
私の母国語は日本語ではありませんので何卒ご理解いただきたくお
「もし何かの薬を飲み続け、それが長い長い災難をもたらし、あなたからアイデンティティをまさに奪い去ろうとしているのなら、その薬はベンゾジアゼピンに違いない。」
ジョン・マースデン医師
ロンドン大学精神医学研究所
2007年11月1日
「我々の社会において、ベンゾは他の何よりも、苦痛を増し、より不幸にし、より多くの損害をもたらす。」
フィリップ・ウーラス下院議員
英国下院副議長
オールダムクロニクルOldham Chronicle (2004年2月12日)
「ベンゾジアゼピン系薬剤はおそらく、これまでで最も中毒性の高い薬物であろう。これらの薬を大量に処方してきた途方もなく大勢の熱狂的な医師達が、世界最大の薬物中毒問題を引き起こしてきたのだ。」
薬という神話 (1992)
「ベンゾジアゼピンから離脱させることは、ヘロインから離脱させるよりも困難である。」
マルコム・レイダー教授
ロンドン大学精神医学研究所
BBC Radio 4, Face The Facts
1999年3月16日
この気の毒な問題に取り組む全ての関係者は、トランキライザー被害者の為に正義を提供するよう努めるべきである。
「ベンゾジアゼピンを飲むと災難がやって来る。」
アンドルー・バーン医師
オーストラリア, NSW, レッドファーン
ベンゾジアゼピン依存 (1997)
「薬があれば、製薬会社はそれを使える病気を見つける。」
ジェレミー・ローランス (ジャーナリスト)
インディペンデント紙 (2002年4月17日)
「製薬会社に対して、彼らの製造する薬について公正な評価を期待することは、ビール会社にアルコール依存に関する教えを期待するのと同じようなものである。」
マーシャ・エンジェル医師
医学専門誌"New England Journal of Medicine"元編集長
「長期服用者のうち15%の人たちに、離脱症状が数ヶ月あるいは数年持続することがある。中には、慢性使用の結果、長期に及ぶ障害が引き起こされる場合もあり、これは永続的な障害である可能性がある。」
ヘザー・アシュトン教授
医学博士、名誉教授
Good Housekeeping (2003年)
「クロノピン(クロナゼパム)とは恐ろしい、危険なドラッグだ。」
「'benzo.org.uk'というサイトは実に素晴らしい。」
マーシン・スライズ
ロシュ社ポーランド 製品マネージャー